ここで紹介するのは、ドロミーティ(Dolomiti)を中心としたイタリア北部である。ドロミーティはヴェローナ(Verona)の北東に位置する。スイスに隠れてかどちらかと言うと日本人にはなじみの少なかったこの地域であるが、2009年に世界遺産(自然遺産)に登録された。イタリア国内だとミラノから入るのがオーソドックスだが、スイス南部の観光地、サンモリッツの方から訪れるのも簡単だ。
中心都市コルティーナダンペッツォ、セッラ山塊、サッソルンゴ山塊など、名前を聞いてもオドロオドロシイ感じがするが、実際の景色もそんな感じである。「山塊」という名前が良く使われるが、これは、「山」と「大きな岩の固まり」の中間ぐらいのニュアンスのようだ。この辺をGoogle地図等で探して目標を見失った場合には、航空写真を選択するといい。セッラ山塊がすぐに目に留まるだろう。(右の地図の中心はセッラ山塊にあわせてるので、拡大してみてください。うまく拡大できない場合には、「大きな地図で見る」で地図を別ウィンドウで開いてみてください。航空写真の選択は、右上のボタンです。)
フォトジェニックな自然と同居して朴訥とした酪農風景が広がっているのもここの特徴である。初夏には切り立った崖の裾野が花で埋め尽くされる。ドライブ好きであれば、沢山の峠道が待ち受けてくれる。